2020.11.06商品知識
ノーカーボン紙(感圧紙、複写用紙)はどうして下に字が写るの?
「ノーカーボン紙」ってなあに?
「ノーカーボン紙」は、感圧紙・複写(用)紙とも呼ばれ、ボールペンなどで上から書くと下の紙に
書いた文字が写る特殊な紙です。
伝票や申込書などに幅広く使われています。この用紙には上用紙(A紙)、中用紙(B紙)、下用紙(C紙)の3種類があり、
一定の組み合わせの時にだけ筆圧や印字圧で発色します。
「カーボン紙」って?
「カーボン紙」は、片面にカーボンを塗工した紙で、1枚目に書かれた筆圧によりカーボンの色が
2枚目に複写される仕組みでした。
しかし、書くたびにカーボン紙をはさみ直す必要があり手間がかかるのと、他の紙や手にも汚れが付きやすく不便でした。
また、最近はだいぶ減りましたが、用紙の裏面にカーボンを印刷した「裏カーボン紙」が宅急便の配送伝票等に
長らく利用されてきました。その都度カーボン紙をはさまずに済むため利便性は高いものでしたが、コストは割高でした。
近年は、利便性の高いノーカーボン紙(感圧紙)や、少量オンデマンド(IJ・レーザー)印刷の普及により、
「カーボン紙」「裏カーボン紙」は激減しています。
どうやって下に字が写るの?
用紙(A紙)、中用紙(B紙)、下用紙(C紙)を図のように重ね筆圧や印字圧を加えると
その圧力によって発色剤のマイクロカプセルが壊れ、中の無色染料が顕色剤と化学反応を
起こして瞬時に発色し、半永久的に安定した発色が得られます。
上用紙:電子顕微鏡レベルの大きさの粒子状の無色を詰め込んだ「カプセル」が下面に塗布。
中用紙:用紙の上面に「顕色剤」が塗布され、下面には「カプセル」が塗布。
下用紙:用紙の上面に「顕色剤」が塗布。
何に使うの?
レーザープリンター・コピー機で簡単に複写伝票が作れます。
煩雑な社内伝票や顧客ごとに変わる契約書、申込書、また請求書・見積書・領収書等の
様々な帳票類をオンデマンドで出力し、作成が可能です。各種入会用紙、簡易伝票、特殊伝票に。
Paper&Goods.comでは、汎用性の高い「中用紙」を各カット判サイズにて取り扱っています。
・N60 (#60, 75g/m2, 約90um厚):2~4枚の複写に適しています。
→ ラインナップ…A4, A3, B4, B5, A5
・N50 (#50, 60g/m2, 約70um厚):3~5枚の複写に適しています。
→ ラインナップ…A4, A4 中央ミシン目2分割, A4 ミシン目2本/3分割
☆ノーカーボン紙には裏表があり、扱いも多少注意が必要ですが、カーボン紙と違い手や机、他の紙を汚しません。
また、従来のドットプリンターを使用しないので、省スペース化出来ますし、必要な数量だけ印刷出来ますので、
ランニングコストが削減できます。
こんな便利なノーカーボン紙を是非ご利用ください!
最後に、ノーカーボンは圧力で発色してしまうため、禁忌品扱いでリサイクルは出来ませんのでお気を付けください…!