2019.06.17商品知識
剥離紙はどうやってできるの?
こんにちは! 日本紙パルプ商事です。
前回剥離紙(セパレーター、セパ)の種類について書きましたが、
今回は製造方法や材料などについてもう少し詳しく!書いてみます。
剥離紙の構成(片面・両面)
剥離紙には、【片面剝離紙】と【両面剥離紙】というものがあります。
【片面剝離紙】
・原紙の表面に目止層(PE・PVA・クレー等)を塗布後、シリコーンを塗工。
裏面にカール防止剤(PE・樹脂コート等)を塗布することにより、
カール対策を行った商品
【両面剥離紙】
・原紙の表裏面に目止層(PE・PVA・クレー等)を塗布後、シリコーンを塗工。
両面に粘着剤を使用出来るように製造されている。
どちらも剥離剤(シール上紙と剥離紙を剥がしやすくする材料)に主にシリコーンを塗工しますが、その方式は複数あります。
シリコーン塗工方式(溶剤型・無溶剤型)
通常のシリコーン塗工製品の場合、以下の様な製造方式があります。
【溶剤型】
・ダイレクトグラビア
・エアーナイフ
・グラビアリバース
・マイヤーバー
【無溶剤型】
・オフセットグラビア
・多段ロール塗工方式
ちょっと難しいですね・・・💦
剥離剤について(シリコーン・非シリコーン)
上記の通り剥離剤はシリコーンが主流ですが、シリコーン以外にも以下の材料が有ります。
【シリコーンを含む】
・シリコーン系
・フッ素系(シリコーン変性)
・アルキド系(シリコーン変性)
【シリコーンを含まない(有機高分子系剥離材料)】
・オレフィン系
・フッ素系
・アルキド系
・長鎖アルキル系
シリコーン塗工方式や剥離剤により、どの様な品質になるのか…
それはこれから勉強していきたいと思います (- -;)
次回は、剥離紙の用途について詳しくお伝えしていきます!